有馬温泉観光情報 キク・みる・歩く☆ありま温故知新 Presented by 欽山

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湯けむり広場


No.202 湯けむり広場


神戸電鉄の有馬温泉駅から温泉街へ向かって少し歩くと、太閤橋という名前の赤い橋が
右手に、そして橋の向かい左手には湯けむり広場があります。
が、何気なく通り過ぎてしまいがちなこの広場。
しかも車やバスでお越しの方は…乗ったまま素通り?!という方も多いでしょう。
でもせっかくですから、広場とその周辺に何があるのか少しご紹介しておきましょう。

湯けむり広場 ←噴水のある、ココが湯けむり広場です。

ここに温泉が沸いている…とか
その湯けむりが見える…とかいうことでは
決してありませんが!

この広場の脇(写真右手)には
有馬と縁の深い太閤秀吉の像があります。

そして噴水には河童が。。。?(゚_。)?(。_゚)?

■太閤さんと…河童?
湯けむり広場噴水の河童 湯けむり広場脇の太閤像
太閤さんは言わずと知れた『有馬好き♪』
戦国時代には刀傷や矢傷など湯治で療養することに端を発し、様々な武将達が好んで
温泉に出かけた話も多く聞こえますが、太閤さんは再三有馬を訪れて湯治や茶会を
楽しむ傍ら、大火や地震で壊滅的打撃を被っていた有馬に対して様々な援助や大規模
な改修工事を行って有馬再建に尽力しました。

しかし!立ち位置的にはどちらかと言うと太閤さんより河童の方が目立っている…
というか目に入りやすいので、太閤さんは脇に座っていることに気づいてもらえないことも
しばしばあるようです(苦笑)

河童くんはと申しますと、
有馬温泉と姉妹提携をしている定山渓温泉の観光協会から提携20年を記念して贈呈を
受けたもののようです。…なんで河童なんですかね?

少々調べたところによりますと、定山渓温泉には『かっぱ伝説』なるものがあって、
河童はマスコットキャラクターとして大活躍。
紅葉シーズンには「紅葉かっぱバス」が走る街・定山渓。
街中の至るところに河童がいるようです。

■夏祭りの頃には…

夜間、噴水がライトアップされていて、
ちょっといいムード。

噴水脇のベンチに腰を下ろすカップルも
ちょっといいムード。
湯けむり広場噴水ライトアップ 湯けむり広場噴水ライトアップ



■ねね橋のねね様
ねね橋のねね様 太閤橋のひとつ先。
温泉街寄りに、もうひとつ赤い橋があります。
ねね橋です。

そしてねね橋には、
太閤さんの妻である北政所・ねね様の像があります。

太閤さんの(像の)方を向こうとしているようでもあり、
シカトしてそっぽを向こうとしているようにも見える
微妙な感じの立ち姿(;^_^A

………あなたはどちらだと思いますか?(笑)



■袂石 ( たもといし )
湯けむり広場を背に太閤橋を渡ると、右手に注連縄のかかったこの大きな岩と
いくつかの腰掛けベンチがあります。
説明板によると、この岩は高さ約5メートル・周囲約19メートル・重さ約130トン
書かれていますが、実際はそれよりも少し小さく見えます。
袂石
また、由来は次のように説明されています。

あるとき熊野久須美命(湯泉神社の祭神)が
狩場を通られた時に、松永たんぽぽ城主が
葦毛の馬に乗り重藤の弓と白羽の矢を持って
鷹狩をしていました。

松永城主はあやしく思って熊野久須美命
を射ようとしました。
熊野久須美命は袂から松永城主に向かって
小石を投げられました。


この小石が年月を経て大きくなり、袂から投げられたので袂石とか礫石(つぶていし)
とか言われるようになりました。
その後、有馬では葦毛の馬や重藤の弓、白羽の矢を持って入ることが禁じられ、もし
持って入れば晴天が急に曇り風雨がはげしくなると伝えられています。




■仏座巖
袂石より少し太閤橋よりに、もうひとつ説明版があります。
「仏座巖」について書かれているようですが、肝心の仏座巖は???
よく読むと、文化9年(1892)6月25日の大洪水で埋没し、遂にその巨大な偉容は消え、
現在の姿になったと言われる。
と結ばれていますので、説明板のうしろの…
仏座巖

←ここらへんに大きな岩があったのでは?

在りし日の仏座巖は、
次のように説明されています。

その形が仏座に似た巨岩であり、寛文時代
(1660年代)に洛(京都)の東南、霞谷の
竹葉庵に隠棲し、徳が高く博学の当代一流の
詩人・文人である日蓮宗の高僧・元政上人が
命名したとされる。


元政上人は、寛文五年秋と寛文七年春の二度、有馬を訪れ、その滞在記「温泉遊草」の
「仏座巖記」では『その上に菜畠を作り、なお数十人を容れる余地がある』と巨岩の様を
表現している。
このように一代の大徳に命名され、賛美された「仏座巖」は早々に有馬の名物となり、
諸記にその名を残すこととなる。


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有馬温泉 欽山-KINZAN- 兵庫県神戸市北区有馬町1302−4