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公園にある案内板によりますと…
かつてここには瑞宝寺という名のお寺があったそうですが、明治6年に廃寺となり、
昭和26年にここ瑞宝寺跡が神戸市の公園に整備されました。
瑞宝寺は慶長9年(1604)に大黒屋宗雪という人が、ここに開いた瑞宝庵にその緒を
発しており、宗雪の孫・三七郎が宇治黄檗山万福寺にて寂岩道空を受号の後寛文13年
(1673)にこの地に帰山。瑞宝寺開基となって基礎を築いたと伝えられています。
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代を経る中で堂塔伽藍も備わり、
境内の整備・楓桜の植樹なども行われ、
天下一の紅葉の名勝として
「錦繍谷」「日暮しの庭」の雅号も
世に知られるようになったということです。
今も毎秋見事な紅葉で我々の目を
楽しませてくれます。
紅葉見頃の11月には太閤さんを偲ぶ大茶会や
気軽に楽しめるもみじ茶会が催されます。
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公園入口のこの山門は、明治初年(1868)に伏見桃山城から移設されたもので、
瓦葺の一部が銅葺修復されたものですが、十分に歴史を感じさせる趣き深い山門です。
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■瑞宝寺公園の紅葉
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最新情報はブログで。
過去の紅葉の様子は 季節情報過去ログのページで。
(2008年はもみじ茶会の写真も!) |
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■日暮しの庭・石の碁盤
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晩秋、美しい紅葉を眺めていて思わず終日を過ごしてしまったという日暮しの庭には
石の碁盤が残っています。その昔、太閤さんがこの碁盤を囲んで心行くまで一日の
清遊を楽しんだと伝えられています。
太閤さんが有馬に来ていた頃はまだ瑞宝寺もありませんでしたが、自然なままの
山の四季を存分に楽しまれたことでしょう。
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■大弐三位の歌碑
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ありま山 ゐなの篠原 かぜ吹けば
いでそよ人を 忘れやはする
この歌には覚えのある方も多いのではと思いますが、
小倉百人一首にある恋の歌です。
詠んだのは大弐三位。
足が遠くなった男性が女の心をさぐるように歌を寄せて
きたので、「どうして私が貴男を忘れたりいたしましょう。
お忘れになったのは貴男の方ではありませんか?」と
言い返した歌なのだとか。
有馬が詠み込まれたこの歌を刻んだ歌碑は
有馬ライオンズクラブにより建立され、
園内にそっと佇んでいるのですが…
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「この歌碑を見てその意味に思いを馳せた貴方は有馬のことを忘れずにまた足を運んで
くださいね」という気持ちも密かに込められているのでは?
…そんな気がしてなりません。
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