有馬温泉観光情報 キク・みる・歩く☆ありま温故知新 Presented by 欽山

有馬の見どころ

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No.006 念仏寺


念仏寺 温泉寺や極楽寺(太閤の湯殿館)の
すぐ近くにあるお寺です。

見晴らしの良い高台に位置し、
北政所別邸跡と言われています。
徳川の世になり浄土宗のお寺になりました。

本堂奥の庭園は、苔と石で見事に山水を表現しており、樹齢250年と伝えられる
夏椿(沙羅)の大樹がある所から、「沙羅樹園」と呼ばれています。

念仏寺のお庭(1) 念仏寺のお庭(2)

夏椿の左右には2つの大きな石があり、向かって右が「蛤石」、左が「雀石」
中国の諺「雀海中に入り蛤となる」を表現したものだそうです。
俳句では秋の季語として使うようですが、物事が大きく変化することを例えた諺です。
2つの石の間に佇む沙羅も、平家物語の冒頭で
    “沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす” と語られるように、
無常(この世に一切永遠不変のものはないということ)を象徴していることから、
ご住職様の講話には、このお庭の中には豊臣から徳川へと時代が大きく変化したこと、
そして同じように徳川の世も…という無言のメッセージが密かに込められているのでは
ないかというミステリアスなお話もありました。
真実は歴史の闇の中ですが、もしかしたら豊臣恩顧の方が皮肉を込めてこのお庭を
作ったのかもしれませんね。

■沙羅の花(夏椿)と一弦琴の鑑賞会

毎年6月中旬〜下旬頃、
夏椿の見頃に合わせて「沙羅の花(夏椿)と一弦琴の鑑賞会」が催されます。

平成20年度は6月15日・16日の2日間催されましたので行ってみました♪

鑑賞会日程以外でも、花が見頃の期間中はお庭の見学は可
(お抹茶付・有料)



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【夏椿】

お庭の趣は異なりますが、欽山のお庭でも夏椿をご覧いただけます。

別名「沙羅」とも呼ばれる夏椿は、朝咲いて夕方には花の姿のまま落ちてしまいます。
可憐な白い花が1日で散りゆくその様子は見る者に世の無常を感じさせます。

また、お釈迦様が亡くなった時に四方を囲んでいたという沙羅双樹。
時じくの花を咲かせたがたちまちに枯れ、白く鶴の群れのようになったと伝えられ、
仏教聖木とされていますが、熱帯樹のため残念ながら日本で沙羅と呼ばれる夏椿とは
実のところ別物のようです。ただこの言い伝えの「花が咲いてすぐ散る」「白い」などの
キーワードから、誰かが夏椿に沙羅双樹の姿を重ね合わせ、混同したまま夏椿が
沙羅の花として広まったのではないでしょうか。

【一弦琴】 兵庫県無形文化財

平安の昔、都を追われて須磨に流された中納言在原行平卿が、
須磨の渚に打ち寄せられた舟板を拾い、それに冠の糸を張り、岸辺の葦を指にはめて
掻き鳴らしたことがはじまりと伝えられています。

一枚の板に一本の絃を張っただけのその姿から、
一絃琴(いちげんきん)、板琴、一つ緒の琴と呼ばれています。


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有馬温泉 欽山-KINZAN- 兵庫県神戸市北区有馬町1302−4