■ 昔(安土桃山時代)--- 再建・太閤さんの頃
賑わいの続く平和な有馬温泉も、戦国の動乱期を迎えた頃、
大火に見舞われたり戦乱の余波を受けたりと大きな打撃が度重なります。
また、近畿一円を襲った慶長の大地震も有馬に大きな被害をもたらします。
戦国期には刀傷や矢傷など湯治で療養することに端を発し、
様々な武将達が好んで温泉に出かけた話も多く聞こえますが…
太閤さん(豊臣秀吉)は、再三有馬を訪れて湯治や茶会を楽しむ傍ら、
様々な援助を、そして地震後には大規模な改修工事を行って有馬再建に
尽力しました。
太閤さんも有馬温泉三恩人の一人として今に語り継がれています。
【太閤さんこぼれ話】
地震後に新しく湧き出た温泉に湯山御殿を建造。
工事の完成、有馬温泉での湯治を楽しみにしていたでしょうが、
死去により、湯山御殿はもちろん、改修工事の成果を見ることは
叶いませんでした。
しかし、江戸期において有馬は源泉の改修工事を行っておらず、
太閤さんの改修工事が偉業であったことが窺えます。
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