接客係への研修の模様 ~ 若女将リポート Part 2 ~
秋も深まって参りました。
本日は、当館の接客係への研修の模様をご紹介させて頂きます。
当館では、20年程前から、接客係の立ち振る舞いの研修を、
小笠原流煎茶道の小笠原秀邦家元嗣に監修していただいております。
小笠原流煎茶道は、鎌倉時代の小笠原流の礼法を基として成立しました。
小笠原流煎茶道のお稽古は、一煎のお茶から多くのものを感じ取り、
自己の成長に繋げ、美しいものへの感性を磨くとともに、
年中行事やしきたりから日本の心を学ぶことを目的としたものです。
私も約20年ほど前からお家元教室に通わせていただき、
お稽古を通じ沢山の事を学ばせて頂いておりますが、
大変奥深く、まだまだ沢山の学ぶべき事があり、とても尊い作法だと感じております。
当館では、小笠原秀邦家元詞に、襖の開け閉めや、お辞儀の仕方、お茶の出し方などの
立ち振る舞いを学ぶことから、日本茶を心を込めて入れ、
お客様をおもてなしできるようにと研修して頂いてます。
こちらで学ぶ内容は、小笠原流煎茶道としてはとても初歩的なことですが、
接客係の社員にとって、この研修で学んだことをきっちりと身に着けることは、
大変意義のあるものだと思います。
美しいというのは、顔立ちやスタイルなどの表面的なものではなく、
所作、立ち振る舞いや、感謝の心を持つこと等で生まれるものだと感じております。
美は一日にして成らず、日々精進して参りたい所存でございます。
若女将 小山 暁子
Written by 若女将@欽山