「子だくさん」で「芽が出る」縁起のよい食材です!
今回ピックアップする食材は「くわい」です。
オモダカ科オモダカ属の水生植物で、
地下にできる塊茎(かいけい)という部分を食用にします。
とても不思議な形をしている野菜です。
日本には奈良時代に中国から伝来したといわれています。
くわいは漢字で「慈姑」と書き、
一つの根にたくさんの子がつくその姿が、
子供を慈しみつつ哺乳する母(姑)のように見えることから
付けられたと言われています。
大きな芽のあることから「めでたい」とされ、
お正月料理や祝い事に欠かせないものとなっています。
調理では、その大きな芽を飾り切りでどのように活かすかも
重要なポイントとなります。
シンプルな六方剥きで鮮やかな色を強調するも良し、
ちょっと手を加えて「松笠くわい」のように飾ってみるのもきれいです。
料理に出すことで味だけでなく見た目でもお客様に料理を楽しんでいただける、
とても重要な野菜だと思います。