器の中の名脇役、茗荷を添えて
茗荷(みょうが)は1月から5月ごろにかけて土の中から芽を出し、
それが竹のように伸びていきます。
普段よく目にするものは、はなみょうがといって根茎から出る花穂(かすい)です。
ほかにも、みょうがたけと呼ばれる茗荷の若い茎を食したりします。
茗荷は独特の風味が強く、薬味として昔から親しまれてきました。
欽山では茗荷を一度さっと湯がき甘酢に漬け、酢取り茗荷にして、
春のお献立のメニューのひとつ、鱒の焼き物に添えて味わっていただきます。
脇役に徹した野菜ですがその香りは強く春を頑張って主張しています。
Photo & Written by 調理部 ながの@欽山
Update by Web担 たにじり@欽山