春の魚「白魚」を使った前菜
まさに今これからが味わい時の白魚!
欽山では、いくつかのプランで
この白魚を使った前菜がお献立に入り始めました。
写真は白魚酒蒸しに菜種とカラスミを添えたものになります。
透き通るように白くてほっそりとした女性の指を
「白魚のような指」と言ったりしますが…
産卵期である2~4月が旬。
春の季語としても登場する魚です。
白魚は大きくても10cmくらい。
まるで稚魚のように見える
細くて小さい魚ですが実は立派な成魚。
稚魚期の姿を残したまま成魚になることを
「幼形成熟」と言うそうですが、
こんなに小さいのに…もう大人なのね。
その昔、水戸光圀が江戸で食べた白魚を忘れられず
隅田川で獲れた白魚の干した物を取り寄せて
常陸の川の砂に埋めたところ、
翌年には白魚が生まれ、以来絶えることがない…
そんな“まさか”な伝承まである白魚。
白魚の前菜で春を感じていただけたらと思います。
Photo by 調理部てしま@欽山
Written by Web担まつい@欽山