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六甲山・ハゲ克服

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第2回有馬学講座は自然がテーマ。
講演の演題の一つは「六甲山の災害と自然環境」でした。

六甲山の災害…
これまで、有馬の歴史に出でてくる有馬で洪水
という言葉にもあまりピンと来るものがなかったんです。実は。

なんとなく洪水というのは大きい川の近くとか海に近い低地で
起こるものと勝手にイメージしていたせいでしょうか。

しかし、この日見せていただいた数々の貴重な写真が謎を解きます。
※掲載写真は癒しの森の中にある解説板です。

六甲山はハゲだったのです!

昔の生活…今ほど便利でないにせよ、
生活するのに木は欠かせないものでした。
六甲山にも炭焼小屋がいくつもあったと言います。

伐採に次ぐ伐採が行われ、木の根まで掘り起こして、
明治の初めには六甲山はただのハゲ山になってしまいました。

船で神戸港に入る時に海から六甲を臨むと
ハゲて露出した山肌が
白く雪のように見える
と言われるほどに。

明治初期に撮影された写真だと、白黒写真なだけに余計
雪のように見えます。
なかなか衝撃的。

しかし、水を蓄える力のない六甲山にも雨は降る。
水害や土砂災害があっても何ら不思議はないです。
というか、実際にあったようです。

そこで、ハゲにしてしまったことを悔いた先人達による
治山事業がはじまるワケなんですが…
山の頂まで続いているのは棚田か段々畑かと思う程に階段状。
これもなかなか衝撃的。

以降、六甲山の 植毛 植林は、今も続けられています。
きっと六甲山も生える喜びを実感していることでしょう(笑)

 

Written by まつい@欽山
 
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