又東南二百里を欽山と曰ふ
大宴会場・吉祥前にある額。
ここに数行の漢文が書かれています。
中国最古の地理書と言われる「山海経」の一部を
故・山口南艸氏に写していただいたものですが、
「欽山」と書かれた部分があるのが
ご覧いただけますか?
パンフレットや宿泊券のご案内など
皆様にお配りするものの中にも同じ文が
デザインされているものもあり、
宴会場に足を運ばれるお客様の中にも
この額に目を留められて
ご質問を受けることもあるのですが…
「山海経」で紹介されている欽山は
金や玉がたくさんあって石はなく、
流れる川には魚や貝が多い山。
“当康(とうこう)”という名の獣がいて
この獣が現れると天下は大豊作になる…
そんな素晴しい山なのだそうです。
当館名称の「欽山」は
実はこの山の名前からいただきました。
古き世の民に欽山が素晴しい山と称えられたように
ご利用いただく全てのお客様にとって
当館が素晴しい宿だと感じていただけるよう
心をこめて皆様をお迎えしたいと思います。