水の運命の分岐点 本州一低い丹波の水分れ
雨となって落ちてきた水は川を流れ海へ出る。
そしてまた水蒸気として空へ上がり、雨となって落ちてくる。
そんな話をかわいいイラスト付きプリントで勉強した
記憶のある方も多いと思います。
海というと皆自分の住んでいるところから最も近い海を
ただ漠然と想像しますが、兵庫県は日本海にも瀬戸内海にも
どちらにも面している県ですので、ごくごく素朴に
真ん中に降った雨はどっちの海に流れて行くの?
という疑問が生まれます。
そんな疑問を解決するのが『中央分水界』。
日本列島の太平洋側と日本海側の境で、
北から南までまるで背骨のように走っています。
この線を境に気候はもちろん、
動物・植物の生活も違っているのだとか。
兵庫県にももちろん『中央分水界』はあります。
中でも、丹波市氷上町石生(いそう)は
本州一低い中央分水界があるところ。
なんと!その分水線の最低点は標高 95.45 メートル。
最低点の近くには「水分れ(みわかれ)公園」があり
公園内で水路が加古川(瀬戸内海/太平洋)側と
由良川(日本海)側とに分かれています。
分水線を境に南北どちら側に水滴が落ちるのか?!
降る雨も落ちる場所が少し違えば行きつく海は全く違う…
とても興味深い不思議な場所なのです。
また、すぐ近くの柏原(かいばら)は
大河ドラマで今をときめく「江」の叔父・織田信包が
初代藩主であった柏原藩城下町の面影を残す歴史あふれるまち。
しし肉・鹿肉など普段なかなか食べられないものが
食べられるお店もありますよ♪
有馬からは、お車ですと西宮北ICから
舞鶴若狭自動車道・春日へ高速道路で約35分(450円)。
神戸の街ももちろん見どころはたくさんありますが、
兵庫県内には神戸とはまた違う魅力もたくさんあります。
是非こうした場所にも足を運んでみてください。
丹波市観光協会ホームページ
http://www.tambacity-kankou.jp/
Photo by フロント係おぎの@欽山
Written by Web担まつい@欽山