2019.10.23
こうべ歴史探訪(10) 平家物語に想いを馳せて須磨寺へ
歴史を知ると旅はもっと楽しくなる♪♪♪
古くから「須磨寺」の通称で親しまれてきた
上野山福祥寺(じょうやさんふくしょうじ)。
源平合戦では源氏の大将・源義経の
陣地であったと伝えられ、
「源平ゆかりの古刹」として知られています。
時は1184年。
一の谷合戦の舞台となったこの地で
若き平家の武将・敦盛が
熊谷直実に討たれて最期を迎えますが、
境内には二人の一騎打ちの場面を再現した
「源平の庭」が。
--波打際にて押し並び
むずと組んでどうと落ち
取つて押さへて
首を馘かんとて内甲を押し
仰けて見たりければ
年の齢十六七ばかりなる--
--武芸の家に生れずば
何しに只今かかる憂き目をば見るべき--
平家物語の中でも
最も美しく、最も悲しい物語として
語り継がれてきた敦盛の最期…
後に物語の世界を飛び出して
能や舞、歌舞伎でも演じられるようになりますが、
かの織田信長が好んだと云われる
“人間五十年 化天のうちを比ぶれば夢幻の如くなり”
というのも幸若舞「敦盛」の一節です。
境内には弁慶の鐘や義経腰掛けの松、敦盛首塚のほか
敦盛遺愛の「青葉の笛」なども宝物として納められており、
敦盛が、そして義経や弁慶が生きた源平合戦の時代を
ただの物語ではなく実在した過去の事実として
感じることができます。
11月には境内の紅葉も見頃に♪
平家物語に想いを馳せながら是非、秋の須磨寺へ!
【須磨寺公式Webサイト】
Written by Web担まつい@欽山