郊外学習:神戸松蔭女子学院グローバル・ストリームクラス
こんにちは。若女将でございます。
コロナ禍も徐々に落ち着いて参り、有馬の街も段々と活気が戻ってきた様子です。
有馬温泉に来られる皆様には、このまま普段の紅葉の綺麗な季節を楽しんで頂きたいと願う今日この頃です。
さて、先日、私と女将の母校であります、神戸松蔭女子学院の中学1年生の
グローバル・ストリームクラスの13名の皆様が、郊外学習として、欽山に来てくださいました。
最初に郊外学習のお話しを頂いたときは、生徒の皆さんは中学1年生なので、
何をお話しすればよいのだろうかと、頭を悩ませていましたが、
先生方から、松蔭卒業生として後輩に伝えたいこと、そして、グローバルに学習するクラスということで、
現在世界で問題になっている環境についての取り組みなどとご提案を頂き、
欽山でのおもてなしやおもてなしをする中でのSDGs、環境問題についてをお話しさせて頂きました。
旅館のおもてなしについては、生徒の皆さんはあまりピンとこないかな?と思っていましたが、
皆さん興味深く話を聞いている様子でした。
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旅館とは、日本独自のもので、そこには日本古来の四季折々の文化や伝統を表現しながら、
滞在されるお客様の朝夕の食事などのお世話をし、担当の係がもてなすという、
世界中で日本にしかない形態だと思います。
欽山でのおもてなしの一環として、小笠原流煎茶道の立ち振る舞いを導入しておりますが、
小笠原流煎茶道では、一滴のお茶に心込め、客人を持て成す際には、主人と客人との間に一線を引き、
むやみに線を越えず距離を守ることで、客人の世界を大切にするという教えがあります。
旅館のおもてなしには、その心に通じるものがあります。
松蔭女子中学の生徒の皆さんにも、
社員研修と同じ内容で、欽山でのおもてなしの心を少しお勉強して頂きました。
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そして、環境問題については、
欽山では料理に使う魚のうろこやあらなどを肥料に変える取り組みを実践していること、
フードロスやプラスティックゴミなど、これからの課題でもあるお話もさせて頂きました。
何十年前には、女将も私も同じ制服を着て通っていた愛する母校、松蔭女子学院中学・高等学校は、
来年2022年で、創立130周年になります。
今回、来て頂いた生徒さんが通うグローバル・ストリームクラスは、
世界で活躍する人材を育むことを軸に、2020年に新たに開設されました。
英語に特化し、生徒それぞれが1台のタブレットを持ち、世界での様々な環境問題などを、
企業とタイアップして考えるという、とても興味深い授業内容のクラスです。
松蔭では、日本財団と環境省との共同事業である「海ゴミゼロアワード2021年」で、
全国の高校生が参加するBlue Earth Project (Blue Earth High School)の審査で、最優秀賞を受賞するなど、
地球に優しい世界への活動にも力を入れているとのことでした。
生徒の皆さんは、目をキラキラと輝かせ、希望に満ちている姿がとても印象的でした。
最後に、日本のおもてなしの心も大切に、
グローバルに活躍する女性になって欲しいとお話しさせて頂きました。
今後の松蔭生の皆さんの、世界中での活躍を期待しております!
松蔭女子学院HP http://shoin-jhs.ac.jp
Instagram https://www.instagram.com/shoinjhs
若女将 小山暁子